岩燕(いわつばめ)は、麻布学園山岳部の部報で、昭和21年に第1号が発行された後、那須遭難追悼号の1冊を含め、現在11冊が発行されています。各号は、合宿レポート、山行記録等の他、随筆、紀行、年度活動報告などで構成されており、現役部員、OB会員による活動の集大成と言うべき性格を持つものです。
部報という性格上、一般の方に閲覧の機会がないのはもちろんですが、たとえ部員や OB であっても、自分が在籍していたより以前のものは手近に見ることができません。 岩燕のバックナンバーを電子化してサイト上に置くことにより、さまざまな人が、簡単に、岩燕に綴られてきた歴史に触れられるのであれば、それは少なからず意味のあることと考えます。
一方、戦後間もない時期からごく最近に至るまでの連綿たる記録の集積であるため、データがかなりの量に達するのも事実です。 また、ただ電子化すればよいというものでもなく、できうる限りの、新しいメディアに見合った化粧直しも必要になります。 要するに、この作業は、手間がかかります。
従って、ここでは、少しずつ、出来るものから、ランダムな順序で、新旧織り交ぜつつ、過去の岩燕を再録していこうと思います。 暖かに、気長に見守って下さい。 一歩一歩進んでいけば、やがて全巻を網羅する日も来るに相違ありませんから。 |