tome VI - 合宿報告7


 

南アルプス仙丈岳

昭利48年度春季合宿
三品裕司


page 4/4 [総括反省]


反省

(反省会は4月3目、平野部長の新宅で行なった。)

行動初日。

  • 新宿での一旦解散はよくない。
  • トレーニング不足でバテた者がいた。
  • 荷分けは問題なし。
  • 飲料用の雪取場が不徹底、踏み込まないように全員で確認する。
  • 設営が遅い。もっと砂場で練習を!。
  • 整地が不完全なため床がくぼんで水がたまった。雪ふみからしっかりやる。

2日目。

  • 起床が遅れた。目覚し時計持参はどうか。
  • 撤収に手間どった。
  • CH設営はうまくいったが時間がかかった。
  • 春は訓練に向かない。
  • 水取りに時間がかかった。方向音痴。

3日目。

  • 計画は当初から本格的に決める←→柔軟性を持たせる事は必要。
  • バールを忘れた。ラジオは持って行くべき。
  • 休けい時のリーダーの指示が不徹底。
  • テルモスのふたをなくした。テルモスでなければ一大事。何事にも気を張っていく。
  • テルモスが割れた。セーター等で保護するべき。それでも後日アラジンは割れた。
  • サブザックが小さい者がいた。ツェルト、食料等が入るように。雪山では特に大きめの物を。
  • アサヨ峰断念は妥当であった。
  • 天幕の雪払いは交代で頻繁に行なうべき。
  • 4日目。ピッケルを折ったのは重大な過失である。
  • 到着してからのリーダーの指示が不完全。
  • ピッケルは絶対離さない事。
  • ザックは流れないように固定する事。
  • 下りは走らない方がよい。

5日目。

  • 別に無し。
  • 全日
  • 天幕設営も撤収も訓練が足りない。砂場で練習、山でも張り替え訓練を。

装備(三品、高野)。

  • キスリングが足りず背負子の者がいた。
  • アイゼンがよく合わない者がいた。部のピッケル、アイゼン、パールは日常個人レベルで管理する。
  • ホエーブスのプレッシャーから燃料がもれた。プレッシャーのバネが原因か。事前の整備でパッキンだけでなく、安全分、バネ、ゴムパッキンも点検する。
  • メタの置き場所、ガスの入れ場所を検討。
  • ガスの量は14立で適当であった。
  • ビニール袋と団装マッチ、吸取用のスポンジが必要。。スキーストックは正解。ワカンは要らなかった。ピースコは新雪にはよい。
  • テントシューズの研究。ビニール袋では冷たく滑り象足は高い。リンゴシューズか。
  • 個装の整理に問題がある。
  • 温度計、雪温計、気圧計、トランシーバー等欲しい。

C 食料(蒔田、田辺)。

  • 朝食はもっとハラモチのよいものを。
  • 行動食が少ない。アメ等。
  • カステラはよい。
  • モチが少ない。
  • 改良ペミカンはうまかった。
  • 香辛料がなかった。
  • 蒸し器の研究。調理の手間が省ける。
  • 全体としては及第点。


医療(高野)。

  • アタック用のバックを作るべき。

総評

  • 部長 - 恵まれていました。わりかしキチッとしていて。OBから教わった様々な事を自分のものとしていったらよい。新高一が頑張って下が入れば…・
  • 佐藤先輩 - 実力以上の勝負であった。それに追いつけるよう努力する。チームワークその他充実した合宿だった。これからの成果が楽しみ。
  • 太田先輩 - 夏、冬にどう持って行くかが課題。夏の計画を即すすめるべし。チームワークはよいがなれ合いにならぬように。
  • 斉藤 - 合宿としては充実していた。まだ仙丈より下のレベル、甘くはなかった。これからビッチリやっていく。
  • 蒔田 - 今までの中で一番充実していた。
  • 藤森 - OBにたよりすぎた。
  • 田辺 - 今回は自分勝手であった。
  • 三品 - よい経験になった。

以上の如く春季仙丈合宿は成功したわけである。天候に恵まれ、全員が一つにまとまり……これほど充実した合宿はなかった。そして仙丈を踏み台に夏、飯豊連峰、冬、八方尾根と進み、春、常念東南稜を目差し、そして挫折した事は年次報告に書いた通りである。この仙丈合宿でレベルは飛躍し、僕らに大きな自信を与えるに至ったが、その飛躍のかなりの部分が佐藤先輩を初めとするOBの方々に支えられていた - これが常念行きを実践しようとしたとき僕らの頭の片すみにこびりつき離れなかった。つまりOBに連れて行ってもらった、だから僕らの実力はまるでないというような意識があったのである。飛躍は時には必要であり、それは好結果を生む事が多い。しかし今度のようにある面でマイナス要素を生みそれが命取りになる場合もあり得る。しかし仙丈合宿の成功がなかったならば、翌年春、常念岳合宿はその構想さえ生じ得なかったであろう。

小仙丈付近で、例によって西城秀樹を絶唱する三品裕司。



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page 2. 準備内容
page 3. 行動記録
page 4. 反省総括

1973年活動記録も併せてご覧下さい。



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